FreeNAS 構築メモ ハードウェア編

FreeNASサーバーを構築したのでメモ。

FreeNAS(フリーナズ または フリーナス)は、PCでNAS(ネットワークアタッチトストレージ)を構築することに特化したUNIXシステム(FreeBSDディストリビューション)である。via: FreeNAS - Wikipedia

長くなるので分けて書く。

ちなみに今回が4台目の自作PCだが、今までで一番トラブルが多かった。
トラブルについても個別に記事を書く。

今回はハードウェア構成と選定理由。

ハードウェア構成

  • CPU Celeron Dual-Core G1840 BOX 4,590円
  • M/B ASUSTek H87I-PLUS 10,644円
  • Mem CFD W3U1600HQ-4G 9,080円
  • HDD WD30EFRX x 6 12,300 x 6 = 73,800円
  • 電源 オウルテック AURUM SERIES AU-400 6,549円
  • ケース Fractal Design Node 304 9,890円
  • その他
    • サンディスク USBメモリ 8GB SDCZ33-008G 618円
    • 変換名人 ペリフェラル(大4ピン) → SATA電源(15ピン・ロック付)×2分岐ケーブル 4P-SPR/2 457円
    • シリアルATAケーブル 30cm x 4 197 * 4 + 164(送料) = 952円

合計 116,530円

M/B, HDD 以外はAmazon
M/B, HDD もAmazonにあったのだが、少しでも安いところで買いたかったため。

上記の構成での注意:
H87I-PLUS の BIOS のバージョンに気をつけること。
購入時のバージョンではG1840は動かなかった。
しかも別のCPUを使わないと BIOS のアップデートはできない。
H87I-PLUSでHaswell Refreshを使う場合はBIOSのバージョンアップをしてくれる
お店で購入することを勧める。

ハードウェアの選定理由

Fractal Design Node 304

このケースに一目惚れして、最初にケースを決めた。
コンパクトなのに、HDDが6台入る。
まさにNAS向けの製品と言える。
ただし、想像してたよりはコンパクトではなかったので、
寸法をよく見てスペースなどを計算しておくこと。

Fractal Design

ASUSTek H87I-PLUS

ケースが決まったことで、マザーボードのサイズがMini-ITXに決定した。
当初は、NASだからCPUパワーは全然要らなし、オンボードでいいか、と思っていた。
以下のマザーボードがまさしく理想的であった。

マザーボード - C60M1-I - ASUS

Mini-ITXオンボードSATAポートx6。

だが、このマザーボードは既に生産中止されており、
他にはMini-ITXオンボードSATAポートx6はなかなかない。

しかも、調べていくうちにFreeNASで利用しようとしている
ZFSというファイルシステムはCPUパワーを結構食うようだ。

なので、オンボードをやめることにした。

そこでMini-ITXSATAポートx6であるH87I-PLUSにした。

マザーボード - H87I-PLUS - ASUS

このマザーボードのいいところは、
Intel製のオンボードLANを搭載していることである。

安いマザーボードは通称蟹と呼ばれる、Realtek製のオンボードLANが多い。

ギガビットLANで、FreeNASの性能を最大限に出すためには
LANのチップが非常に重要とのこと。

その点、Intel製はかなり評価が高いようだ。

CPU Celeron Dual-Core G1840 BOX

H87I-PLUSはCPUがLGA1150ソケットで、Haswellに対応している。
価格.comで評価が高いCeleron Dual-Core G1840にした。
TDPが54Wで、本当はもう少し低いTDPのCPUにしたかったが、
ここは予算との兼ね合いでG1840にした。
最近のCeleronはかなりの高性能であり、NAS用途であれば十分すぎる。

WD30EFRX

NASの主役とも言える、HDDはWestern DigitalのRed 3TBを選んだ。

ぼくはずっとWestern DigitalのHDDを買ってきており、
一度も故障したことはないので今回も迷わずWestern Digitalにした。
HDDはメーカー買いする人が多いが、
何個もHDDを買っているとその気持はよくわかる。

Western Digitalにしたのはいいが、Western Digital
非常にHDDのラインナップが豊富である。
ちなみにWestern Digitalは色でシリーズ分けされており、
以下のサイトが参考になった。

【WD】Blue, Green, Black, Red, Purpleの違いと選び方

最初は、安いGreenでいいか、と思っていたが、
よくよく調べてみると、Western DigitalのHDDで
RAIDを想定しているのはRedのみとのこと。

しかもRedだと3年保証である。(Greenは2年)
3年間は故障しても交換できる。
まさにNAS向けといえる。

NASなので壊れることを想定しておくべきと考え、
Redを6台発注。

CFD W3U1600HQ-4G

FreeNASでRAID-Z2を構築するつもりなので、NASにしてはメモリはかなり必要となる。
最低4GB必要とのこと。

まぁ8GBあれば大丈夫だろう、ということで評価の高いメモリを8GB。

AURUM SERIES AU-400

電源ユニットは、HDDを6台積むとはいえ、そこまで高出力のものは要らない。
しかし、長期間運用することを考えると電源効率の良いものがいい。
そしてSATA用の電源コネクタは多いほうがいい。
そこで、80PLUS GOLD の電源である オウルテック AURUM SERIES AU-400 にした。
これはSATAx4だが、他の2本は、ペリフェラル(大4ピン)をSATA用に変換することにした。

また、これは買ったあとで気づいたのだが、 Haswellは最小電流値0.05Aの出力制御という新たな要件があるらしく
AU-400はこれに対応している。
これについてはラッキーだった。

サンディスク USBメモリ 8GB SDCZ33-008G

FreeNASをインストールするUSBメモリ

FreeNASはRAM領域にコピーして起動するため、
USBメモリ自体のI/O性能などはほとんどパフォーマンスに影響はないようだ。
なので、FreeNASのイメージが入る2GB以上のUSBメモリであればなんでも良い。
ずっと挿しっぱなしにするので、できるだけ小さいものを選んだ。

Amazon.co.jp: サンディスク USBメモリ 8GB SDCZ33-008G 高速 パッケージ品: パソコン・周辺機器

マザーボードに直でUSBポートがある製品や、
マザーボードのUSBピンをUSBポートに変換する製品もあるので、
本当はそれらを用いてケースの内部にUSBメモリを挿すのが一番良さそうだ。

変換名人 ペリフェラル(大4ピン) → SATA電源(15ピン・ロック付)×2分岐ケーブル 4P-SPR/2

電源ユニットAU-400はSATA用の電源コネクタが4つしかない。
HDDを6台積むにはあと2つ必要なので、これを購入。
特にこだわりはなく、評価の高いものをチョイス。

シリアルATAケーブル 30cm

シリアルATAケーブルを選定するポイントは、以下。

  • SATA3(6.0Gb/s)に対応していること
  • ケースが狭いので短いこと

これを満たしていて安いケーブルを購入。
ちなみにマザーボードには2本付属しているので残り4本必要となる。

以上

ハードウェアの構成と選定理由については以上。

次回は組み立て編。